その20 | ||||||||
|
||||||||
|
||||||||
9月市議会で、初めて本会議での一般質問をしました。 質疑と質問 議会の文書などを見ると、「質疑」というのと、「質問」というのがあります。 ◇ ◇ 市議会には、市長から予算案や条例案その他が提出され、それが一つ一つの「議案」として審議されます。審議するのは本会議だけであったり、委員会に付託して審議するものもありますが、特定の議案にたいして市長や市当局の見解を聞くのが「質疑」です。したがって聞ける内容は「議案」の範囲に限られています。 これにたいし、範囲に縛られないで、市政のどの部分でも聞けるのが「質問」です。議会ごとに本会議でやるのが「一般質問」です。 質問はすべて原稿にしてありますので、壇上で読み上げるわけですが、それでもかなり緊張しました。なんせ初めてですので。 議長が「発言を許します。○○君」と順番に指名します。 議長に「辻おさむ君」と呼ばれると、議席から手をあげて「議長!33番!」と席番号を言って、壇上に向かいます。 最初に議長に礼をして、発言台の前でもう一度礼。頭をあげて前を見ると、みんなこっちを見ています。「うわぁ緊張するなぁ」と思ったけど、とにかく原稿を読みはじめました。 ――本場の1日平均売上は、約2億7400万円。今年度の損益分岐点は、約2億7300万円…。―― ◇ ◇ また私は、競艇場からの収入が大型開発推進のために使われ、そのために「競艇場からの『あがり』を『減らすな』『もっと増やせ』ということになり、博打であることや、周辺住民に迷惑をかけているということが、忘れ去られている傾向を批判しました。 すると議場から「『あがり』いうな!収益収入と言え!」というヤジが聞こえました。どうやら寺本議員の声のようです。 質問が終わって昼休みに議場を出て行くとき、寺本議員が私の席の横を通るとき、壁をドンドンたたいて行きました。「うわぁ怒ってるんかいな」と思ったけど、もう言ってしまったものは仕方がない。正式の議事録にも残ります。 議場で、よくヤジる人は限られているようです。 あるとき荒木議員とヤジの話になったとき、「あれは頭を使うのよ」といっていました。 質問原稿 一般質問では、質問を原稿にして当局に事前に質問内容を知らせるのですが、「馴れ合いにならないか」「緊張感がなくなるのでは」という意見もあります。 たしか12年前の新生議会のときにも、これが議論になったと記憶しています。 しかし、質問内容を知らせないと、当局が答弁の準備をできないわけですから、答弁にまごついたり、答弁できない――横で見ていると、当局をやり込めていて、カッコいいように見えますが、十分に検討された答弁が出ないわけですから、あまり実があるように思いません。 あぐる議員と、この話をする機会があって話をすると、あぐる議員も「会派の若い人たちが、原稿をみせることに意見を持っているけど、最初なんだから無理をせんといたら、といっている」とのことでした。 ときどきノー原稿で質問をする人もいますが、私が聞いた範囲では、あまり成功していないように思います。 (つづく) |
||||||||
copy right 辻おさむ 尼崎市大庄西町 電話:06-6417-7424 Eメール tuji_osamu@yahoo.co.jp |