番外4 | ||||||
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今年も役選議会の季節がやってきました。 今年は、私が幹事長を降りたので、新幹事長の早川議員が中心になってすすめます。 昨年の役選 日本共産党議員団は、毎年の議長選挙にあたり、1993年の不正出張問題での出直し市議選以後「不正にかかわった議員は議会の代表にふさわしくない」と表明し、@議会の公正・民主的運営、A議会改革の推進で、共同する態度を表明してきました。 ところが、これまでは、共同に応じる会派がありませんでした。 昨年の役選では、「新風」と「グリーンクラブ」が合体して、「新風グリーンクラブ」という最大会派が登場しました。 合体にいたる経過はいろいろと聞こえてきますが、名目は「議会の活性化」が旗印です。 新風グリーンの幹事長から「話がしたい」と働きかけがあり、聞いてみると、合体にいたる経過をのべ、「議会の活性化をしたい」との意向でした。どうも「特別委員会を考えている」ということらしいです。 議会の活性化については、当然、異論はありません。 特別委員会については、必要性や常任委員会での限界、議会多数の同意などが必要です。 議論の経過のなかで、必要があれば設置もやぶさかではありませんが、いま必要かどうかは、事態をみるしかありません。 新風グとの話し合いでは、日本共産党議員団の「清潔、公正・民主、議会改革」の条件を示し、「政策協定が必要」との態度を伝えました。 しかし「政策協定を文書で取り交わす」ということについて、難色をしめし、物別れに終わりました。 ところが、その後、新風グリーンから「議長候補を降ろす」といってきました。 あとで聞くと、新風グの若い議員から、物別れについて相当突き上げがあったと聞きました。 それで、昨年の役選では、新風グと「虹と緑」が田村議員に投票したので議長選挙に勝利しました。 日本共産党議員団が他の会派議員に投票するには、「政策協定」が必要です。 副議長選挙では「虹と緑」の酒井議員と政策協定を結んで、酒井議員に投票しました。 塚田議員と政策協定 当然、日本共産党議員団の協議は、すべての会派に開いています。 新政会などにも、この方針は伝わっていますが、何の音沙汰もありません。 今年は、ふたたび新風グから働きかけがありました。 今年は、新風グとして、最初から「政策協定を調印してもいい」という意向でした。 候補者も「塚田晃議員」と個人名も出してきました。 共産党の見解にたいするすべての条件が整いました。 、7月7日、市議団控室で、塚田晃議員と政策協定を調印しました。 塚田議員は緊張していたようで、「握手したら汗ばんでいた」と早川議員が言っていました。 「虹と緑」は、今年は、どことも調整をせず、「自由投票」で臨んだようです。 7月8日、会派代表者会でいよいよ、「議長・副議長を投票で」ということになりました。 ところが、新政会が「候補者名は明日までまってほしい」といい、その日に決着がつきませんでした。 いろいろと理由は考えられます。 昨年は、新政会の波多議員が候補者としてでたのですが、田村議員に負けてしまいました。 今年は、どうやら蔵本議員の番らしいのですが、昨年の例として「負けたら順番飛ばし」となるので、負ける選挙に出てしまうと、今後、議長になる可能性が少なくなってしまいます。 7月9日になって、「候補者は高岡議員」ということになりました。 高岡議員は、すでに議長を経験しているので、負けても、若い人は傷つきません。 さすがというか、それぞれの会派には、それぞれの事情があるものですね〜。 いよいよ本会議場で議長選挙ですが、「虹と緑」の3人の投票態度が不明なので、結果もどうなるかわかりません。 虹と緑の議員に「夕べ、いろんなとこから働きかけがあったんとちゃうのん?」ときいたら、「いや、あんまりなかったで」というので、いよいよわかりません。 本会議での選挙の結果、塚田議員が21票、高岡議員が20票、白票(無効)が1票です。 虹と緑は2人が塚田議員にいれたようで、塚田議員の当選です。 同数の副議長選挙 こんどは副議長選挙です。 候補者は、日本共産党の松村議員と、公明党の杉山議員です。 虹と緑の態度がわかりませんから、投票の結果を見るしかありません。 松村議員を見ると、バッジをつけていません。 「松村さん、当選したら、バッジがいるで!」というと、「たまちゃんに貸してもらうねん」という言うことになっているそうです。 開票作業がはじまると、前の義村議員からバッジが回ってきました。 議場では、発言台の上で開票作業が始まりました。 候補者ごとに投票用紙の山がわけられ、一枚づつ数えていきます。 じっと目を凝らして数えていると、1人目はどうやら20票です。 もうひとりの方を数えていると、後から誰かが話しかけてきます。 「数を数えんのが先や〜」と、さらに目を凝らして数えると、こちらも20票です。 「ありゃ? 同数だ!」 こんな場合は「くじ」で決めると法律で定められているようです。 くじは2回引き、1回目は名前の50音順に、くじを引く順番を決めるくじです。 2回目は、その順番で、当落のくじを引きます。 議会事務局は、こんな場合も想定していたのでしょうか、「くじ」と、議長の次第を用意しています。 「くじ」は、黄色い袋に「お箸」が2本入っています。私も見るのは初めてです。 なにせ、くじで議長・副議長を決めるのは、昭和24年以来、59年ぶりとのことです。 くじの用意をしていたとはいえ、事務局も初めてです。 議長の次第は、方法について詳しく説明するのですが、丁寧すぎて、同じことを何度も確認します。 ですから、議長が、まだ次第を読んでいるのに、事務局がくじを差し出すので、くじに手をかけてしまったり、おたおたしながらのくじ引きです。 そして当選は、松村議員に決まりました。 あとで聞くと、前に監査委員をしたときも、議員総会室でくじを引いて、当選したそうです。 強運ですねえ。 公営審でストップ さてその後、農業委員と競馬議会議員のポストをめぐって、難航する場面もありましたが、常任委員会、特別委員会、付属機関の割り振りと順調に進み、「今年も3日間で終わりそうかな」と思っていたら、最後の公営企業審議会をめぐってとまってしまいました。 定数3に4会派が要求して譲りません。 それもそのはず、今年の公営審は、「市バスの今後のあり方」を検討する重要な審議会です。 それを見越して日本共産党議員団は、5月に市長にたいし「全会派が参加」できるよう申し入れましたが、6月議会では「議員枠は3人」との提案でしたので、議案に反対しました。 議長あっせん 3日目は埒が明かず、4日目に入って、議長と新風グが話し合いをしています。 お昼前に会派代表者会が開かれ、議長から「調整したが整わないので、議長斡旋案を出したい」と切り出され「公営企業審議会は、新政会、公明党、共産党とする」との案が出されました。 新風グをはずすという案です。「少数会派の尊重」でしょうか、「泣いて馬謖を斬る」の心境でしょうか、なかなかの決断です。 新風グが「承諾できない」というと、議長は「それでは採決をするかどうかの採決を」と譲りません。新風グは、議長の所属する会派なので相当の決心だったのでしょう。 新風グが「少し時間をいただきたい」と会派に帰って協議し、 分後「降りる」と返事してきました。 これで公営審の委員は決まったのですが、重要な審議会で、メンバーをしぼることは困難です。 最後に会派代表者会として、今後は「定数について全会派が参加できるよう市長に意見を」との内容で全会派一致しました。 |
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