斑入り植物の入手方法


●斑入り植物を入手するには
 もしも斑入り植物に興味を持つようになったとして、次はどうやって斑入り植物を入手するかということになります。実際の選択肢としては、園芸店やネットで買う、 あるいは知人から貰うなどの方法があります。お薦めは自分で探してみることですが、とりあえずそれぞれの方法を検討してみましょう。

1.園芸店やネットで購入する
 間違いなく確実なのはお店で買うことで、大きめの園芸店やホームセンタ ーなどに行けば斑入り植物は何種類も置いてあります。値段も安いものが多いですし、 実際に確認して斑入り植物を購入することができます。さらに、いろいろな種類の斑入り植物を集めようと思うのなら、園芸雑誌の広告で探せば斑入り植物を多く扱っている 専門店もあります。ただ、珍しい品種は高価で栽培が困難なことも多いため 、せっかく買っても枯らさないよう、自分の栽培技術も考慮して購入することをお勧めします。
 もっと手軽に珍しい斑入り植物を手に入れたいのであれば、ネットショップやオークション、個人取引などでは見たことがないようなものも普通に扱われています。 ただし、注意しないといけないのは、本当にちゃんとした斑入りなのか、値段は適正なのか、よく調べる必要があることです。ご存じでないためか斑が出ないはずの覆輪の種子や、 よく見ると画像処理で編集された画像を使っている場合すらあるため、信用できるショップや出品者か確認してください。

2.知人などから貰う、交換する
 次に考えられるのは、友人や知人が持っている斑入り植物を分けて貰ったり 、お互いに持っている植物を交換するという方法です。この場合、最大の欠点はそんな友人が都合良くいるのか ということです。とりあえず、全国各地にある山 野草会などに入会して、同じ趣味の方を探してみるのが確実かもしれません。市場に出回っていない希少品種を集めようとするなら、 山野草会などの主催する即売会などで実物を見ながら探すことも悪くありませんし、なにより栽培のテクニックなどの情報も教えていただけると思います。

3.自分で探してみる
 ほとんどの人は、「そんなバカな、斑入り植物なんて簡単に見つかるものじゃないよ。」と言われると思います。確かに、そう簡単には見つかりませんが、 探し続ければ案外見つかるものです。斑入り植物といっても、なにも山野草や野生ランばかりではありません。身の回りにある雑草や街路樹、植え込みにも斑入りは見つかるものですし、 花屋で売られている普通の苗でも斑が入っていることがあります。山野での植物採集は環境破壊ともなりかねませんが、市街地で斑入り植物を探すのであればそんな心配もありません。 遠くまで出かけませんから手軽に出来ますし、費用もほとんどかかりません。やたらと時間はかかり宝クジみたいなものですが、見つかればそれは世界でただ一つの斑入りかもしれません。

4.自分で創り出す
 斑入り植物を集めてみたものの、どうも満足なものがないと思ったら最後の方法があります。あなたが自分で種子を蒔いたり交配して、気に入った品種を創ればよいのです。 ただし、種子を蒔いて斑入りが出る確率は数千分の一以下ですし、交配しても遺伝しない斑入りも多いので、斑入りのタイプを良く確認してから交配する必要があります。たとえば、 覆輪や中斑は遺伝しませんが、 散り斑や掃込み斑などは遺伝する可能性が高いです。基本的には、斑入り株を雌株にして、八重咲きや別の花色などの導入したい別の形質を持つものを 花粉親の雄株にするのが確実ですが、うまくゆく保証がないうえに植物によっては何年もかかるというのが欠点でしょうか。

 どうやって手に入れるかはともかく、一般に斑入り植物はデリケートなものです。強い日光を浴びると斑入り部分が日焼けしてしまうものもありますから、 入手した後は大切に栽培してあげましょう。悲しい現実ですが、やはり高額なものほど枯れやすいようで、自分で何回も体験しているのは秘密です。



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