2005年の花々


 今年はアサガオを例年よりたくさん栽培しているつもりですが、それでもヒルガオ科の近縁種のほうがが多いのが事実ですので、ページのタイトルは昨年までと同じにしておきます。とりあえず、2005年は大好きなアサガオの桔梗咲きからスタートとしましょう。



○黄斑入桔梗渦葉赤吹掛絞桔梗咲(Q751)
 今年の春に朝顔のセミナーに参加した際に、種子交換でいただいた九州大学で配布されている系統です。本来は緑の濃い青葉の品種ということでしたが、発芽した双葉は緑の薄い黄葉でした。九州大学の仁田坂先生のサイトで確認すると、Q751は黄葉もあるとのことで納得しましたが、これはこれでさわやかな感じで良いなと思っています。
 やや小振りの花ですが、赤の吹掛絞りと呼ばれるスプレーで絵の具を吹き掛けたような模様も非常に鮮やかで美しいです。種子もよく結実していますので、できれば今年の冬に配布をしたいと考えています。



○青斑入桔梗渦葉紫覆輪桔梗咲
 2年前にも一度アップしましたが、それから引き続いて栽培してを続けてきたところ系統としてほぼ固定したようです。前にも書きましたが、八重咲きのため雄しべが花弁化しており結実が少ないのは欠点なのですが、うまく八重に咲いた時は画像のように、小輪ながらも豪華な花になります。
 実は、この濃紫色の桔梗咲きが朝顔の中では一番好きな系統なのですが、市販の品種は斑がないため、斑入りマニアとしては不満を感じていました。やっと気に入った花姿になりましたので、毎年楽しみに育てていくつもりです。



○ツタノハルコウ(黄花):Ipomoea hederifolia
 和名のツタノハルコウはあまり普及している名前ではないようですが、確かに葉がツタに似ているのでネーミングとしては悪くないです。これは黄花種ですが、たまに画像の中央付近にあるような野生型のアサガオに似た葉も出すので、黄色のアサガオといっても通るかも知れません。(もっとも実物を見れば、花が2cm以下の極小輪なので、すぐ違うと分かりますが、、、)
 数年前に外国の方から頂いたマルバルコウの種子の中から、国内で見かけるマルバルコウとは違ったタイプの花が咲いたものの、種名の特定ができずに困っていました。その後、交換で入手したマルバルコウ系の種子を育てると共に、ネットで検索するなどして調べてきましたが、その時の不明種も含めて、学名としてはI. hederifoliaで間違いないようです。 ただ、マルバルコウ同様に非常に雑草化しやすいようなので、ちょっと栽培を勧められないのは致命的な問題です。


その他のアサガオ類
 2005年のアサガオを含めたヒルガオ科の花の画像ですが、斑入り植物なども育てているため場所がないことなどもあって、あまり目新しい花はないのですがご容赦ください。

○ヨルガオ  久しぶりに育ててみましたが、やはり夜の闇の中に大輪の白花がポッカリと咲く姿は神秘的に感じられるものがあります。アサガオなどに比べると種子が大きくて堅いため、発芽しやすくするため小さなキズを入れるのは一苦労ですが、こうして咲くと嬉しいものです。

○マルバアサガオ(有色地条斑点絞り)  種子交換でもらった品種名などがはっきりしない種子から開花したのですが、これ以外にも別の色なども咲いて、結局のところマルバアサガオの混合であることが判明しました。珍しい花というわけではなかったわけですが、これもなかなか面白い経験でした。


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