2004年の花々


 アサガオ以外のヒルガオ科近縁種といいながら、アサガオとは別の属が多くなってくると、アサガオのページだと名乗るのも問題な気もしますが、しばらくはもう少し手を広げてみる予定です。2004年も見てのとおり、いきなりコンボルブルスからのスタートとなりましたが、この仲間はまだまだ多くの種類が世界中にあるらしいので、機会があって入手できれば紹介していきたいと考えています。なお、さすがにブロードバンド時代ということで、今年からちょっとだけ画像サイズを大きくしてみました。



○コンボルブルス:Convolvulus cantabrica
 宝塚市の園芸店でコンボルブルス・カンタブリカとして売られているのを見つけて購入しました。国内では初の販売かとも思うのですが、さりげなく売られている辺りが、さすが園芸の街でもある宝塚の凄さです。調べてみると、ヨーロッパ原産の多年生植物とのこと、アサガオの近縁種とは思えないロゼット状の株から伸びた細長い枝の先に3cm程のピンクの花を咲かせます。
 ただ、間延びした姿になることもあって、売れ行きは今ひとつでしたので、来年以降も売られるか不安です。意外に丈夫な宿根草で、夏の暑さも問題ありませんでしたし、可憐な花と夏まで少しずつ咲き続ける花期の長さも魅力的ですから、もっと流行しても良いのではないかと思っています。



○サファイアバイン:Jacquemontia violacea
 昨年、ネットでこの花の画像を見かけたこともあり、今年の春から園芸店で探していたのですが、幸い近くの店で見つかったため、鉢植えにして栽培してみました。
 ネットでも書かれているように、ツル性のアメリカン・ブルーというのがもっとも適切な表現で、アメリカン・ブルーにそっくりの2.5cm前後の澄んだ青い花を咲かせます。残念ながら結実しませんが、多花性で春から秋までずっと咲き続けるのも非常に優れた点です。これも一過性で終わらずに園芸店の店頭に定着すると良いのですが、どうでしょうか。



○Ipomoea ochracea
 2001年に何とか開花させてから試行錯誤を続けていたのですが、久しぶりに開花に成功しました。小振りの花なのですが、アサガオには存在しない黄色だというのが最大のセールスポイントです。
 温室があれば開花も難しくないようなのですが、ベランダでの栽培は厳しいものがあります。まあ、そこが面白くて栽培しているということもあるので、仕方ないですね。


その他のアサガオ類
 2004年に栽培したヒルガオ科の花の画像ですが、うーん、こちらも植物学上のアサガオではなく全て近縁種ですね。画像はリンクになっていますので、見たい花があれば名前をクリックして下さい。

○イポメア "ミニ・スカイブルー"  近所の園芸店で何故か輸入種子として売られていたため、つい購入しました。発売元のThompson&Morganのサイトで画像は見ていましたが、栽培してみると3cm程度と予想以上の小輪で、星形に近い花は面白いのですが花の萎れるのが非常に早く、国内で野生化しているアメリカアサガオの選抜品種のようです。残念ながら良い印象ではなかったのですが、実際に栽培してみないと分からないことは多いと改めて実感しました。

○イポメア "スプリット・パーソナリティー"  これも同じく店で輸入種子として売られていた、英国のThompson&Morganの品種です。マルバアサガオの切れ咲き品種ですが、これも花弁の切れ込みが今ひとつもの足りません。日本では、欧米と比較して栽培時の気温が高いために本来の美しさが出ないものかとも思っています。なお、葉がホコリダニの被害で少し縮れていますが、昔よりも気のせいか被害が多くなっている気がします

○イポメア "サンライズ・セレナーデ"  2000年に紹介したピンク・フラミンゴと同様の、マルバアサガオのヒゲ咲き品種です。
やはり英国のJohnsons Seedsから発売されている品種で、上の2種類とは別の園芸店で輸入種子として購入しましたが、艶やかな赤色が非常に魅力的です。欠点としては少し遅咲きのようですが、なかなか気に入って栽培していました。


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