2000年のアサガオ


 朝顔の鉢数をもっと増やしたいのですが、置き場所も限られているため、と りあえず10鉢程度でやりくりして、色々な品種を栽培しています。変化朝顔の 立派なものは、種子からの出現率が低いため非常に数多くの株を栽培する必要が ありますが、正木(まさき)と呼ばれる単純な系統であれば一鉢でも大丈夫です 。みなさんも、ちょっと変わった朝顔を育ててみませんか?



○マルバアサガオひげ咲
 アサガオの近縁種であるマルバアサガオにも、色々な品種がありますが、こ れはヒゲ咲きと呼ばれるものです。一見すると牡丹咲きのようですが、花弁の外 側に新しい花弁が発達したものですから、雄しべと雌しべは正常でちゃんと種子 ができます。マルバアサガオは普通の朝顔に比べて小輪であり、 普通の丸咲きに近い花 も咲くのですが、花弁が多くなると画像のように見応えがある花になります 。ピンク・フラミンゴという品種名で結構な値段で苗を売っていましたが、昔からある品種で良く結実しま す。




○お多福葉丸咲(おたふくばまるざき)
 2000年の夏、最初に咲きはじめた花です。州浜と鼻葉の複合葉形で、その形 からお多福葉と呼ばれています。なかなか愛嬌のある姿が魅力的な品種で、花持 ちも良く昼過ぎまで咲いています。州浜が入っているためか、やや稔性が低いよ うですが、面白い葉の形でもあり、なるべく数多く種子ができるようにと人工授 粉を試みました。しかし、結果として結実が非常に少なかったのは残念です。




○縮緬葉台咲(ちりめんばだいざき)
 これは、変化朝顔研究会から分譲していただいた品種です。葉は細かい凹凸 がある縮緬葉で、この画像ではわかりにくいのですが、花筒が途中で折れ曲がっ た台咲きになります。花色も渋い鼠色で、いかにも変化朝顔といった風情があり ますが、小輪の花であるため見応えという意味では大輪朝顔には勝てません。こ ちらも、残念なことにあまり稔性は高くありません。今年はどうもアサガオが不 作の年で、収穫の少ない株が多く泣かされました。



その他のアサガオ
 2000年に栽培した、いろいろなアサガオの画像です。変化朝顔と呼ばれる変 わり咲きの品種もあります。画像はリンクになっていますので、見たい花があれ ば名前をクリックしてみて下さい。

○フライングソーサー
 昨年も栽培しましたがソライロアサガオの園芸品種、「フライングソーサー 」です。花の絞り模様は一定ではなく、時にはかなり 白に近いような花 も咲きます。夏でも元気に成長するのですが、どうも受粉に関しては高温に 弱いようで、秋にならないと結実しない上に、種子が成熟するにはかなり日数が 必要です。そのため、毎年冬までに種子が出来るかどうか心配させてくれるのが 困りものです。実際のところ、今年も11月中旬になっても一粒も種子が出来てい ません。

○斑入桔梗渦葉覆輪桔梗咲 (ふいりききょううずばふくりんききょうざき)
 アサガオの栽培を再開した'98年に、どうせなら交配もしてみようと桔梗咲 に斑入葉の木立を交配したものから、やっと1本だけですが斑入桔梗咲が出まし た。まだ固定した品種ではないので、もう何年かかけて良い系統を選んでゆく必 要があります。残念なことに交配親が持っていた八重咲きが消えてしまったので 、この株の種子を蒔いたら八重が出てこないものかと期待しています。


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